報道特集をみて

午前中、大雨が降った。久しぶりだ。
今は止んで、むし暑い。
昨日、報道特集で、「自閉症」について、やっていた。
その中で、自閉症の男の子を一人で育てるお母さんがいた。
彼女は、内臓疾患があり、ヘルパーさんの助けも借りようと思ったが、
慣れない他人に世話を頼むと、そのせいで彼に、二次疾患が出る可能性があり、
今は、ひとりで息子さんの、面倒を見ているそうだ。
海岸の岩場で、日が沈むまで長い時間男の子に付き添うお母さん。
夜中に、睡眠障害のための彼に付き添い、長い時間外を一緒に歩くお母さん。
彼女は、「あと10年しても、この子が人に托せるような状態でなかったら、いい思い出を
持ったまま、一緒に逝きたい」と言っていた。
「あと10年頑張ってみる」と。
自閉症の子を育てるのは、一度に10人の子を育てるのと同じ位大変なのだそうだ。
このお母さんの、10年頑張る、と言う言葉は、私たちの想像以上に重いものだと思う。
また、話ができない息子さんの為に、手作りのカードを作り、日常の流れやルールを
教えているお母さんもいた。
たくさんのカードを作っていた。
スーパーで買い物をする時のもの、
1.まず、入り口でカゴを手にとる。
2.欲しいものを一つカゴに入れる
3.レジに並ぶ
4.お金を払う
5.お釣りをもらう
一つ一つの行動ごとに、カードが作られている。
また、彼が何が欲しいのか、何がしたいのか、コミュニケーションがとれるように
なるように、ヤクルトの絵のカードやお菓子の絵のカードなども
たくさん作られていた。
それにより、以前よりも癇癪やパニックを起こすことが少なくなったらしい。
私は、その子自身もとても不自由はあるし、ご家族も私たちの想像を超えた苦労が
あると思うが、どうか、元気に楽しく生活していってほしいと思う。
その為にはやはり、国や地域の大きな助けが必要だと思う。
いろいろな肌の色の人がいて、いろいろな言葉を話す人がいるように、
体に障害を持った人たちは、体に障害を持たない人たちと、あまり違いはないと思う。
ただ、先ほども述べたように、周りの理解、助けは必要だ。
先ほどのお母さんは、男の子と一緒に外出した時、他の人に謝らない日はないと言っていた。
生活していく中で、不自由な面も多いと思うが、どうか、たくましく生きていってほしい。
そして、私たちも彼らから学ぶことは多いと思う。
直接、何か助けができるわけではないが、一緒にこの世で生きている仲間として、
応援しているし、できるだけ彼らにとってもより生活しやすい世の中になることを
願っている。